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Transcription:都市の採譜
SCREENS CONTEXTUALIZED

Transcription:都市の採譜

Venue
TODA HALL & CONFERENCE TOKYO プロジェクションウォール
Client
NEORT
Dates
2025.02.15 — 2025.02.24

本作品は、都市の活動や気象データなど作品外部の情報をリアルタイムで取り込み超横長のプロジェクションウォールに反映させたアート作品です。カメラによってリアルタイムに撮影された映像から、学習済みモデルを用いてオブジェクト検出を行い、得られた検出領域(矩形)を時系列で記録・保持します。これによって、2 次元の映像データから3 次元的な造形が生み出されます。 さらに、カメラ映像も表現の素材になり、「スリットスキャン」の手法のように、異なる時間で取得された画像を一つの視野内で展開することが可能です(※)。また、作品の描画には、天気や気候などの外部データもパラメーターとして組み込まれています。こうして、定点観測によって得られる視覚情報が、時間軸を通して動的かつ立体的に再構築されることが、本作の重要な構成要素となっています。 現代の都市や建築空間には、監視カメラをはじめとした多様な視点が存在し、それらの視点が捉える情報は、画像処理技術や高度な検出システムによって解析され、社会的に有用なデータへと変換されています。一方で、メディアアートの分野では、これら「監視の目」を批評的に捉え、作品のテーマとして扱う動きが見られます。 しかし本作では、監視そのものへの批評を目的とするのではなく、固定された視点を造形的に変換することによって、都市や人々の日常生活に流れる「リズム」に着目しています。たとえば、自然現象や人間の活動を長期間観測すると、そこには一定の周期性やパルスが現れることが知られています。本作品では、都市の信号機や交通の動きが影響を及ぼし、独自のリズムを形成していきます。これらのリズムは、音楽的な性質を持ち、現代作曲家が図形楽譜を用いて音楽を表現する手法に通じるものがあります。

作品タイトルである「採譜」は、こうしたリズムや時間の変化を視覚的・造形的に「音として採譜する」という発想から名付けられています。視点と時間が織り成す新たな都市の風景を、ぜひご体感ください。 ※カメラによって取得された画像は永続的な保管はされず、肖像権に配慮し個人を特定できないようにされています。

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