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INITIATIVE
Coded Fireplace
- Client
- Dentsu Lab Tokyo
- Dates
- 2025
- Artists
- 北千住デザイン, 橋本麦, 永嶋敏之
2023年に発表された「Coded Fireplace」は、あらゆるスクリーンを暖炉のように変える小型のデジタル・インテリアデバイスのプロトタイプ開発プロジェクトです。Dentsu Lab Tokyoのクリエイティブディレクションのもと、北千住デザイン、橋本麦、永嶋敏之らが参加し、NEORTはテクニカルディレクション、キュレーション、ソフトウェアエンジニアリングを担当しました。
本プロジェクトは、HDMIに接続するだけでスクリーンを動き続けるジェネレーティブ・アートのキャンバスに変えるデバイスを開発しました。電源ボタンや設定は不要で、内蔵バッテリーにより静かに駆動します。デバイスのCPU稼働率や温度、バッテリー残量などの状態が映像のパラメーターとなり、光と形のゆらめきが呼吸するようにスクリーンに映し出されます。電力が尽きると映像もゆっくりと消えていき、計算機の中で薪が燃えるかのような体験を提供します。
近年、スクリーンを単なる情報表示の窓ではなく空間を満たす存在として捉える動きが広がっています。ノルウェー国営放送NRKの12時間燃え続ける暖炉番組やNetflix、YouTubeの焚き火や波、雨音などのコンテンツが人気を集めている背景には、効率や目的から離れて静かな光を眺め、空間の中で時間を感じる行為への回帰があります。Coded Fireplaceはこの精神を受け継ぎ、ジェネレーティブ・アートを映像と空間のあいだに位置づけ、インテリアとして再構築しました。エリック・サティの「家具の音楽」やブライアン・イーノの「アンビエント・ミュージック」が音と空間の新たな関係を切り拓いたように、本プロジェクトは映像と空間のあいだに新しいメディア表現を提示しています。
